エリスは、B世界の創造神であったルナの記憶と力をほとんど受け継ぎ、そのうえで地球の意思を担うようになっていた。
しかし、ある戦いで創造神のルナが倒れ、その後はその秘書であったシオンが創造神の座を担うようになり、侵略者であったはずの人間たちをシオンは地球に受け入れるようになっていた。
だが、エリスは人間たちのことを良く思っていないため、いつかは滅ぼすかどうか見定めることを考えていた。
しかし、エリスがたびたび光合成するために身を休める山には時々、人の子が遊びに訪れることもあり、そのたびにエリスは追い返すようにしていたが、いつしかエリスは子供に懐かれるようになったため、人間にも悪くはないのがいると思うようになっていた。
だが、ある日にエリスの暮らす地球上では人間たちが住むようになってから環境に悪い機械などを使うようになったため、地球上の環境が悪くなりつつあり、エリスによく会いに来ていた子供たちも機械によって及んだ劣悪な環境に体調が悪くなっていた。
そこでエリスは人間たちに体調の悪くなっていく子供たちのためも思い機械の使用をやめるように言うも、人間たちはそれを拒否し、エリスは怒り、人間たちの機械をすべて破壊した。
その後、人間たちは逆上し、エリスを討伐するために何人か集まり、エリスを殺すために襲い掛かるも、人間たちの力では傷一つつけることもできなかった。
そのうえ、エリスはいつしか人間に失望し、ついには自らも疲れ果ててしまい、子供以外の自らの話を聞かない愚かな人類のほとんどを滅ぼすことを決めた。
そこで創造神のシオンはそのような人間たちともわかりあえるはずであることを必死に説得しに来たが、エリスは説得を聞き入れなかった。
なぜならば、エリスは自分よりも弱いと思っているシオンの言うことを聞くつもりはなかったからである。
そして、シオンは不本意ながらもエリスと戦うことになり、エリスは人類を一度滅ぼしかけたほどの災厄の龍クロトカゲとなり、シオンにその力を向けることとなる。
シオンはそのクロトカゲと戦うも、強大な力に敵わず、何度も膝をつくことになる。
だが、シオンはあきらめていなかったが、すでにクロトカゲもトドメの準備をしていたところに、シオンからブラックヴァイスが現れて、シオンの盾となり、ブラックヴァイスの身体にヒビが入る。
しかし、そのヒビからは光が溢れだしクロトカゲの闇に包まれていたはずの辺り一帯が眩いほどにブラックヴァイスからの光で照らされていた。
次の瞬間、ブラックヴァイスは脱皮するように新たな姿を現す。
その名は「オメガ・ヴァイス」と言う。