電子版黒歴史ノート

愛と誠実のカンパニュラ(完結済)

おおざっぱな時系列 無双のルナ編(A21章)

~前回までのあらすじ、

 ルナは、上位存在ゴールドソルジャーを退け、A世界を支配から解放したものの、元に戻ったA世界が完全なる平和な世界であるわけではなく、戦い続けていた。

 しかし、そんなA世界に新たなる危機が訪れようとしていた。

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 上位存在と呼ばれる存在ですらも手におえずにいたほど強大な上位存在の始祖と呼ばれる「ジエム」が長い封印から解き放たれ、遂に姿を現し、手始めにA世界の侵略に向かう。

 ジエムの力によって地球全体が暗い雲に覆われ、風は吹きすさび、雨が地面を抉り、A世界は異常事態となる。

 しかし、ジエムの気配を辿ったルナが早々と駆け付け、ジエムに攻撃をしかけるも、ジエムはそれを素早く回避し、しっぽをルナに叩きつけ、大きく吹き飛ばす。

 それからも何度もルナはジエムに攻撃をしかけてはいとも容易くジエムの巨体に弾き返されてしまい、ルナはしばらくジエムに対して有効打を与えられずにいた。

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 その一方で、A世界の別の場所では元創造神のジェネシスがジエムと戦っていた。

 ジェネシスはA世界を守るために今までは制御できずに封印していた自らの力を解放し、強大な力すらも押さえつける圧によりジエムの力を削いでいく、そして自らの上位存在としての力を惜しみなく使い、A世界の命を守るために戦い、ルナに対してジエムへの攻撃を任せるため、自らは時間稼ぎを行うことをテレパシーで伝える。

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 そこでルナは思いついた作戦として亡霊の力を借りて、自らも巨体を持ってジエムと対等の戦いをすることにした。

 ルナが呼び出した亡霊はB世界のルナ(以下Bルナと呼ぶ)であり、Bルナの力によって、人の思いや、平和を望む命の思いを乗せた地球全体の力と融合し、ルナは大きさ4000mもある巨大な竜「クロトカゲ」へと変化し、ジエムに立ち向かう。

 ジエムはそのクロトカゲに負けないほどの巨体とすさまじいスピードで負けじと応戦していたが、山のように巨大なクロトカゲの攻撃は避けられず、大きく吹き飛ばされ、そのまま吹き飛んだジエムをクロトカゲは追い、追撃をする。

 ジエムはクロトカゲの連撃によっていともたやすく体は砕けていき、最後にクロトカゲの青い炎を纏ったパンチによって頭から尻尾まで粉砕し、消滅していった。

 そして、ジエムが消えたことによって、地球全体を覆っていた雲は消え、空には虹がかかっていた。