この世界にはいくつもの宇宙(パラレルワールド)が存在する。
そしてその中で最も古い宇宙であるD世界と呼ばれる場所では初の生命体となるケリオスが誕生した。
ケリオスは、自らの生まれた理由と存在意義のために後に生まれてきた生命体:人間との関わりを持って自らの正義を教えていた。
そして、いつしかケリオスは人間を見て、家族というものにあこがれ、自分以外に妹のコスモスや、弟のジョーカーを生みだし、家族のように接していた。
しかし、平穏なケリオスの幸せもつかの間であり、人間たちは神のような力を求めて争うようになり、ケリオスは止めようと説得するも虚しく、力を求めていた人間のほとんどは自らが正義や信念を教えたはずの人間であった。
ケリオスは自分の信じていた正義や人間に教えていたはずの信念に自信が持てなくなり、やがては人間を力で抑え込み、そのうえで不平等のないようにしていた。
それでも、不平等のないようにしていたとしても欲を持った人間はケリオスに自らの不幸を訴え、幸福な人間と同じようにしてほしいと懇願するようにするもケリオスは怒り、そのような人間を気に入らず、殺していた。
やがて、いくつもの人間を殺し続けていたケリオスは自分自身の正義や理想がなんなのかわからなくなり、ただ罪をもった人間を見つけては殺すことだけを繰り返すようになっていた。
その後、失意していたケリオスを前にギョクという名の機械で出来た竜のような生命体がケリオスを嘲笑する。
こいつこそが、人間達を争わせる為に煽り、技術を進化させ、自分を強化改造させるための操り人形にしていたのだった。
ケリオスはギョクに対して怒り、戦いを挑み、神獣と呼ばれる者の力を使うもギョクは強かった。
しかし、ケリオスは人間たちの無念を晴らすための執念によって何度打ちのめされても立ち上がった。
その執念によって、別の世界から現れた神獣「煉獄ノ鳥」がケリオスに「力を貸すが、お前の体と魂は持たない」と問いかける。
だが、ケリオスは自分がどうなろうとも構わないと言い、自らの持つ神獣と煉獄ノ鳥の力を合わせて、光の鎧に炎の巨大武器を持ったケリオスがギョクに立ち向かい、ギョクは圧倒され敗北する。
そして、ケリオスは強い力に耐えられずに身体と魂が崩壊しかけるも、神獣がケリオスを庇うようにしてなんとか、ケリオスの崩壊を防いだが神獣は醜く変貌し、邪神へと姿を変えてしまい、ケリオスは煉獄ノ鳥と残った力でその邪神を人がいなくなった後のD世界に封印した。
そしてケリオスはC世界を後に収めることになるが、人間を管理する為に強権的な支配をすることになり、煉獄ノ鳥が警告したように強大な力の代償によって人格にまで影響が出始めてしまったのだった。