電子版黒歴史ノート

愛と誠実のカンパニュラ(完結済)

おおざっぱな時系列(C1章 償いは生か死か)

~創造神と呼ばれる存在はその世界において最も優れた力のある者がそう呼ばれていた。

[おおざっぱな時系列 ケリオス過去編 - 黒歴史ブログ」の続き

 創造神ケリオスはC世界における銀河系の創造神である。神と言えども、家族がいる。

 しかし、自分が生まれたときから親を知らない孤独であったために、ケリオスは兄弟といえる存在を作った。

 その兄弟として、妹にコスモス、さらにその弟にジョーカーがいる。この二人は家族と言えども、何のために何処から生まれてきたのか、それを知らない。生まれた時にケリオスから与えられたのは、ある程度考えることができるほどの知性だけ。

 

 そんな神であるケリオスとその下の妹、弟の3人は兄であり創造神であるケリオスを慕うようにされていた。だがある日、ジョーカーは兄に逆らう事によって世界から追放されてしまう。

 

 そして、ある日を境にケリオスは、罪を持った人間たちを子供であろうとも始末していた。

 コスモスはそのやり方をよくないと思っているが、自分も弟と同じ目に会うだけなら自分を殺してでも生きる事を選ぶしかなかった。

 

 ある日、コスモスは当てもなく人気のない森で昼寝をしていると、一人の人間が森に迷い込んでくる。

 その人間は何も喰わずにいた為に痩せこけていて、森に逃げ込むように来て、いかにも後が無いようだったが、コスモスは自分の命を分け与える力で、その人間を助けた。

 

 ただ、コスモスが助けた人間は人を殺していて、とても思い罪を持った人間だった。

 コスモスは「なぜ助けたのか」と人間に聞かれると「どんな理由でも人を殺していけないのなら、見殺しというのも罪なのではないか」と答えた。

 人間はコスモスに感謝した。コスモスはそれまで自分の見失っていた光を取り戻したのだった。

 

 だが、ある日ケリオスによってコスモスの助けた人間はケリオスの手によって始末される。

 

 コスモスはそれを許せず怒り、ケリオスを相手にたった一人で立ち向かうことを決意する。