電子版黒歴史ノート

愛と誠実のカンパニュラ(完結済)

おおざっぱな時系列(C2章 その怒りは燃ゆる焔のように)

~話を繋げるためのあらすじ

 コスモスは兄であるケリオスと戦う決意をした。…が、そのためにどうすれば勝てるかを考えていた。

 

 兄のケリオスにはエクリプス、オニキスと呼ばれる二足歩行型の機械兵器だけでなく、龍神皇とも呼ばれるかつて人間が作り出した機械龍兵器も所有している。「たった一人でそんな連中に太刀打ちが出来るのか」、それでも、自分の力を信じたコスモスはまさに一人で殴り込みに行くところだった。

 

 しかし、その前にコスモスは力を付けないといけないため、修行だけでなく創造神であるケリオスにはただ強くなるだけでは打ち勝てないため、コスモスは調べ物をし、この世界の中に長い間に人1人も近寄らない禁域と呼ばれる空間があることに気づいた。その禁域には煉獄ノ鳥と呼ばれる、全身が黄色く半透明で、心臓がいくつもあり、燃えてる真っ赤な鎧を身にまとった姿をした鳥がいた。

 

 その煉獄ノ鳥に会うために自らの住む里から遠く離れた地へと向かう、そこには何人もの人であったものが焦げて灰と化したものが丁寧に積まれており、煉獄ノ鳥がその地にいた。

 

煉獄ノ鳥はコスモスを見て問う

「また人間が燃やされに来たのか」

 コスモスはそれに対して

「あなたの力を貸してほしい、だから私は燃やされるつもりはない。」

 と答え、煉獄ノ鳥は

「私にすぐ向かおうとせず、協力を求める者はいくらか見てきた。だが申し訳ないが、私はもうこの力を奮いたいとは思わない、むしろ誰でもいいからこの私を葬ってほしかった。」

 と言うも、コスモスは

「私もあなたのように私は目の前でいろんな人が殺されるところを見てきたが、そのたびに何もできなかった。だから力が必要なんです。」

 といい食い下がる気は無かったため、煉獄ノ鳥はある提案をした。

「そこまで言うなら私の炎にどれほど耐えられるか、試してやる。志だけでは大義は成せないということを思い知るといい」

 そういいながらコスモスは煉獄ノ鳥によって全身が激しく燃え盛るが、コスモスは煉獄ノ鳥をまっすぐと見つめて炎に長時間も耐え抜く。

 それに対して煉獄ノ鳥も驚きを隠せず、目の前にいる存在はあまりにも強い執念によって生きているということを思い知らされたため、煉獄ノ鳥はコスモスに力を託すことにし、自分の鎧である炎ノ羽をコスモスに渡すとその鎧はコスモスの背中に埋まっていきコスモスの体内に収納されることになった、そしてコスモスの目の前にいた煉獄ノ鳥は鎧へと吸い込まれていき、消えた。

 

 その鎧は煉獄ノ鳥の力をほぼ集約させたものであり、コスモスに力を託すということは命を差し出すということだった。

 それによってコスモスは初めて間接的とは言え、命を奪ったことに気づくも、今は動揺しても、悩んでもいられなかったコスモスは単身でケリオスのもとに往く。

 

 まず最初に、龍神皇と呼ばれる赤い龍と金色の龍が待っていた。

 2体の龍は抜群の連携を見せる。だが、コスモスの相手ではなかった

 

 次にエクリプスが待っていた、エクリプスは話し合いで解決することを提案するも、コスモスは力尽くでもケリオスを止める事を自らの目標に掲げ、エクリプスと激突する。

 敗北したエクリプスはコスモスの信念に希望を持ち、自分の意思でコスモスに付くことになる。

 

 ケリオスに辿りつくには、あと1つ残ったオニキスを倒さなければいけないが、エクリプスはオニキスにも語りかけてみると言い、コスモスはケリオスの元へと先に向かった。

 

~語りかけは無念に終わり、エクリプスとオニキスは最終的にぶつかり合うことになり、オニキスはエクリプスとの戦いに敗れる

 

 遂にケリオスに辿り着いたコスモスは自分の信念である「命の尊さ、命を罪から許す事」を自らの兄ケリオスに告げる。

 だが、ケリオスは「そんな甘い信念など世界を醜くするだけ」と笑い、信念を示すには戦うしかないことを自らの妹コスモスに告げる。

 

 二人の戦いは拳がぶつかりあうだけで、近くにある物体は燃え、砕けちるほどの熾烈さを極めている。

 更に熱が入ってくるとこの二人の信念による意地の張り合いはもはや聖域であり、誰も近寄れない程にまで世界そのものを揺るがす危険な力と力のぶつかり合いに極まっている。

 

 ケリオスはコスモスの体力が尽きてきたと思い、勝ちを確信し、トドメを刺そうとするも、コスモスは最後まで本当のチャンスを狙っていた。

 

 ケリオスに大きな隙が出来た時、その攻撃を刹那で回避し、自らの力を全て集中させた一撃をケリオスの心臓部に叩きつける。その瞬間にケリオスの肉体は滅び、魂は抜け落ちた。

 ケリオスは最後にコスモスに対して「すまなかった」とだけ言い消えていった。

 

コスモスは自らの信念の強さを己の力で証明し、この世界の創造神の名を手にすることになる。