電子版黒歴史ノート

愛と誠実のカンパニュラ(完結済)

おおざっぱな時系列 すべての終わり編エピローグ (A15章、B15章、C10章 かつての幸福)

 そして、戦いの後に自らの世界に帰った者達は、空を見上げ、世界を滅ぼすために散り、世界を守るために散った者たちのことを考えていた。

 ジェネシスは「自らの力によってルールで縛り付けているではないのか」と己を見つめなおすきっかけになり、改めて 「自らの星の生命との心による共存を目指した。」

 シオンは「あの悲しい龍とはどうしてもわかりあえなかったのだろうか」と自らの痛みになり、改めて 「かつて死闘を繰り広げたエリスや地球そのものと本当にわかりあう為の努力をするようになった。」

 コスモスは「自分だけ守っていては自分が守りたいものを守れなかった」と後悔するようになり、コスモスは力を求め、改めて 「亡き兄であるケリオスや弟のジョーカーに思いを馳せて、鍛錬をはじめるようになる。」

 ルナは「この空を守ったものの為に私は今日も戦わないといけない」と存在ごと消えたD世界の復興はあきらめ、改めて 「今、自分の側にある大事なものを最後まで守ることを誓った。」

 

 その後、しばらくしてシオンは自分が拾っていたゲキの欠片を持ちながら、どうにかできないかと思い、A世界のルナやC世界のコスモスを呼び集め、ゲキを欠片から再生できないかと相談をもちかける。

 ルナは、ほんの破片から記憶を頼りに、蘇らせる手助けをし、コスモスはそのルナに力を与えることで再生に必要なエネルギーを与え、シオンもその再生してきている破片の再生を手伝うことをし、ようやくしてゲキは蘇った。

 ゲキは再生をしてくれたシオン達からもらった命に対して感謝をし、「何かできることはないか?」と問うも、むしろシオンからは、「むしろ、何をしてほしいか言ってもらいたいくらいです」と返し、ゲキは「出来ればのことだが、はるか昔の記憶にある姿に戻りたい」と言いだし、シオンは「」とよくわからない反応をしたが、ルナは記憶を読めるために、即座に理解し、シオンに伝え、それを理解したシオンはしっかりとゲキを再構成することになった。

 ゲキはかつての飼い猫の時の姿と同じようになり、めでたく幸せだった頃を取り戻し、かつての自分が抱いていた人間達への恨みと憎しみに満ちた感情は完全に消え去った。

 そして、B世界の地球にてゲキは自分の思うように、今を生きている。 

 

 ~終~