電子版黒歴史ノート

愛と誠実のカンパニュラ(完結済)

おおざっぱな時系列 ヒュウガサツキ編 後半 (B4章 愛による報復)

~前半にて、サツキは自らが育てた養子のキサラギによって他の養子や友好的だった種族を殺されて、怒りを覚えるも、キサラギ自身は何かを訴えるような悲しい目をしていた。

 

 サツキはキサラギの件もあり、流石に気が落ち込んでいたが、これ以上自分の養子によって自分に近づいた誰かが殺されるのは見ていられないと思い、キサラギを探すことにしたが、ある男が今までサツキを見張っていたかのようにサツキの前に姿を現す。

 そして、その男はサツキを殺すために来たといい、「骸(むくろ)」と名乗り、さらに部下に「機功(からくり)」と「鴉天狗(からすてんぐ)」を引き連れて、サツキを殺すように命じた。

 サツキは臭いから骸がキサラギだと察していたが、その他の二人は臭いがわからず、誰だかわからなかった。

 そして、サツキは3人が相手であっても、引けを取らないほど強かったが、骸はある手段を得て、サツキの抵抗を止めさせる。

 

 それは、サツキが行方不明になっている自分の養子であるヒュウガメイとハヅキレンを骸が人質に取っているといったからであった。

 その瞬間、サツキは抵抗をやめて、骸はサツキをいたぶってから最後に殺すといい、サツキを拘束し、サツキに対して自らの仮面を取り、骸は自分がキサラギであることを明かす。

 しかし、サツキはそのことを知っており、「なんとなく察していた」というが、それに対してキサラギはサツキを信じ切れずに「強がりもいい加減にしろ」と怒鳴る。

 サツキはキサラギのことを本当にわが子のように愛していたからこそ、癖もわかると言い放つが、キサラギは「自分の目的も知らないのに知ったかぶるな」と再び怒鳴り、サツキの顔をはたく。

 それでも、サツキの目は真っすぐとキサラギの目を見ており、人質の解放を懇願する。

 その時、キサラギは「サツキが死ねばどうでもいい。」と言い放ち、人質の解放より先にサツキを殺すことを優先したが、その時に自我を取り戻した烏天狗によって、キサラギの手は止められ、サツキの拘束も解除し、烏天狗は自らの仮面を外し、ハヅキレンの顔を表す。

 そんな中で邪魔されたことで、怒り狂ったキサラギは、待機させていた一人の部下である機功をサツキにしがみつかせて、自爆させる。

 

 しかし、既に拘束から解放されているサツキには自爆などは通用せずに、簡単に抜け出されてしまう。

 そして、その機功の亡骸にはかつてのサツキの養子の一人であったキッドという青年の姿があり、そのことからサツキは他の家族であるメイの心配をするが、ハヅキレンはメイの居場所なら知っているといい、レンはそのままメイの救出に向かった。

 

 残されたキサラギとサツキはついに一騎打ちとなるが、その実力差は明らかであり、一瞬にてキサラギは腹を貫かれ、致命傷を負った。

 

 キサラギは最後に苦しみながらも「死ぬなら母さんと死にたかった」と言い、その言葉に対してサツキは「私の中で死ねば本当に死ぬときは一緒になれる」と返し、最後はその苦しむキサラギ介錯するかのように首元から喰い殺した。

 

その後、ハヅキレンによってキサラギのいた住処に案内され、無事だったメイとも再開をしたサツキは「今度こそ平和に暮らせるといいな」と思いながら、その場所から立ち去ろうとしていた中で、まだ時も経ってないうちにキサラギによって拾われていた養子を1人見つけて、サツキはその養子を引き取り、「良行(マサユキ)」と名付けて育てることにした。