電子版黒歴史ノート

愛と誠実のカンパニュラ(完結済)

おおざっぱな時系列 すべての終わり編4(A14章、B14章、C9章 新たな神獣と決着)

 突如として現れた一体の神獣の強襲によって閻魔龍は一時的に大きくバランスを崩し、転倒したのであった。

 その駆けつけてきた神獣の名前は自ら「ゲキ」と名乗り、自分を作り上げた主である”ブラック”には「神獣ゼウス」と名づけられたと言った。

 その「ゲキ」の姿は全身白い装甲に青いラインが走っていた。かつてのD世界の機械龍の姿であった。

 閻魔龍はそのゲキに腹を立て、他に戦闘をしている者を無視してまで、集中的に狙い、頭を鷲掴みしながら何度も地面に叩きつけるなどして、その「ゲキ」の機械の体は激しく損傷し、もう既にスクラップ状態かと思われたが、ゲキの体はたちまち自ら修復し、再起する。

 そして、修復されたゲキの周りに更に飛んできた金色の竜「レツ」と真っ赤な竜「ラグナロク」が融合し、ゲキは赤と金の装甲を更に纏い、神槍ラグナロクを手に持っている。

 大きく吹っ飛んでいたジェネシスをシオンが回復させ、戦線復帰させると遂に、4つの世界の創造神とその創造神に宿る神獣や、そこに立つ神獣達が揃うこととなった。

 閻魔龍は再びジェネシスを吹き飛ばそうとするもジェネシスの盾となるためにコスモスが正面から受け止める。

 ジェネシスも閻魔龍にかなりの圧力をかけ、ブラッドの動きを鈍くした。

 そしてルナはかすり傷を与え続けていたが、集中的に死角かつ弱点の胸部への攻撃によってかすり傷であったものはどんどんと大きくなっていた。

 そして、シオンは閻魔龍の尻尾や、脚を掴み、足止めし、ゲキは自ら手に持った槍を閻魔龍へと全身全霊で打ち込む。

 しかし、閻魔龍はその報復に、ゲキを咄嗟に掴み、自爆をして全てを道連れにしようとしていたのであった。

 それに対して、シオンは閻魔龍からゲキを剥がそうとするも、

 ゲキは「さっきまで死んでて居なかったんだ、自分のことは気にするな。」と言った。

 そして、シオンとコスモスは防御手段を持たない他の者たちの盾になるために、前に出る。

 

 すると、ブラックも閻魔龍の前に現れて他に居合わせた者達を元いた世界へと戻し、ブラッドを抱くようにして最後に「死ぬならお前が悲しくないように私もいこう」と言い、ブラッドの爆発を押さえつけるようにしてゲキと共に消えていった。

D世界は遂に、ブラッドの自爆によって何も残らずに存在ごと消えてしまった。