以前、D世界の創造神ジョーカーとの交戦の後に勝利したルナはD世界の創造神となる権利を得たことによって、しばらく故郷であるA世界を離れ、滅ぼされたD世界を再興させるためにD世界へと向かった。
その光景はまさしく何もないような世界であり、文明が栄えていた後の名残りだけが遠くに見えていた。
しかし、その何もない空間にポツンと佇む影をルナは発見する。
その影の正体は長い間、ジョーカーによって封印されていた「神獣ヴァンテージ」であった。
ルナはそのヴァンテージと接触を試みたが、なんとヴァンテージは長い間封印されていたせいか、怒り狂っていて、ルナを見ると同時に襲い掛かった。
完全に何も信じられなくなってしまったヴァンテージは自らの周りに凄まじい粒子をまき散らし、ルナはその粒子を避けようとするもかなりの量に触れてしまう。
それによってルナは毒牙にかかったも同然となってしまう。
しかし、ルナは長い闘いと年月の間に鍛錬を積んでいて、はるか前までは致命傷ともなった毒にすらも自らの精神力とその鍛えた己自身により、毒に打ち勝つこととなった。
猛毒を持つ神獣を自らの持つ、神獣を宿した剣である「夜刀神」によってヴァンテージを一刀両断し、その影響によって周りを漂っていた粒子はすべて消えた。