電子版黒歴史ノート

愛と誠実のカンパニュラ(完結済)

おおざっぱな時系列 B世界ルナ編1.(B1章 忌避される力と破滅)

おおざっぱな時系列2(A2章 勇気の子はイカれた世界を壊す) - 電子版黒歴史ノート」のIFとしての続き(B世界に分岐したほう)

 B世界におけるルナはある日に親であるアルテマとメテオが敗北し、殺されたことを知り、その後、地球をわが物としようとたくらむアストロという者が現れ、ルナの兄であるコロナとそのルナの親を殺した者であるアースとゼノですら宇宙を支配しようとするアストロの前に敗北することになる。

 その後、アストロによって自らの星が滅ぼされそうになった時、ルナは戦うことを決意し、ルナは戦いを挑むも、アストロは既に地球のパワーを吸収していて、とても敵わなかった。

 しかし、そのアストロに向かって一直線に放たれたビームによってアストロは大きく吹き飛ぶ。

 ビームを放った主は地球を守るためにやってきた創造神と呼ばれる存在、「漆黒龍凰」であった。

  その漆黒龍凰はルナに対し、一時的に自らの力の一部を分け与え、ルナの持っていた刀身は黒から紫へと変わった。

 漆黒龍凰もアストロとの戦いに応じることとなり、一気に形勢は逆転する。

 そして、アストロに対してルナは自分の持つ刀、新月・極を突き刺し、その身を引き裂いた。

 それにより地球は救われたが、漆黒龍凰はルナの盾となり戦いによるダメージを受けていたために、残された力を振り絞り、自らの住処である地球の中心の核へと戻り、永い眠りにつくことになった。

 また、救われた人間達も大喜びして、ルナに感謝するであろうはずが、人間たちはルナのことを「アストロよりも強大な力を持つ者なんて恐ろしい。」「この星から出ていけ。」「人間のような姿をして俺たちを食うつもりなんじゃないのか?」などと言い、ルナのことを化け物として扱い、誰も星を救ってくれたルナに感謝なんてしなかった。

 

 そのことからルナは怒り、人間たちなんて滅んだ方が良かった。何もかも消えてしまえば良かった。と思い、自らの怒りで心は黒く染まり、やがてそこには大きな黒い龍が現れていた。

 その龍は地球を破壊する最終兵器エクリプスを取り込み変化したルナの姿で、アストロと同じように地球の力を吸収し、とてつもないパワーを持っていた。

 その龍の吐き出す紫色の炎によって人間たちは叫ぶ暇もなく消し飛び、逃げようとした人間もほとんどが、消えていった。

 

 やがて、その後に残ったものは自分と地平線が広がる星だけになってしまっていたため、ルナは後悔をしながら、自らの罪を忘れるために力を封印するついでに、その生命を失った星に自分の命の半分を分け与えることにより、また星に新たな生命体が誕生することになっていく。

 

 それが創造神ルナの誕生でもあった。

 そしてまた、自分から半分に分かれた存在がエリスであった。

 

 いくつか時が流れルナには自分の寂しさを紛らわす為に真黒龍王という生物を生み出し、自分の子供のように可愛がり、やがて成長していく内に真黒龍王は脱皮をすると同時に姿が変わり、真黒龍王だったものはルナと同じように人間のような姿をしていた。

その姿を見たルナは改めて「シオン」と名付けた。

 そして、更に時は流れてある日に空から大きな鉄くずが落ちてきたのをシオンが発見し、ルナはその鉄くずを自らの力で修復した。

 その鉄くずは生物の臓器をコアパーツにし、そこに機械をつなげたサイボーグのようなロボットであったが、ルナは中身をそのままにし、人間の姿を模した見た目にすることで、シオンと同じようにかわいがるつもりだった。

 しかしロボットを起動させると、そのロボットは変わった自らの姿に戸惑い、ルナが名前を問うと、そのロボットは自分の名前を「オニキス」と語った。