電子版黒歴史ノート

愛と誠実のカンパニュラ(完結済)

おおざっぱな時系列 龍皇神編1(D1章 傷と痛み)

コスモスが創造神になる前のケリオスが神であった頃のD世界にて

 人間は同じ人間同士での争いを行っており、そんな戦いの中で、ある国家の人間は動物達を乱獲し、その動物の身体や内臓を機械部品でつなぎ、装甲によるフレームによって”生物機械兵器”となる龍皇神を作り上げ、そこで殺処分する予定だったネコの頭脳を摘出して、その兵器の頭部に生体コンピュータとして移植し、その国の防衛となるように国の中枢の防衛を任されていた。

 しかし、ある日に国の上層部と一般市民における争いが起き、それによって人々の争いを検知した龍皇神は争いを鎮めるために暴走してしまい、国はほとんど滅びてしまう。

 その後、争いを沈めた後の龍皇神はしばらく機能を停止していて、その滅びた国の跡地にやってきた国の生き残りの人間たち(近隣国に避難していた)が、その龍皇神を自分たちの住む国に持ち帰った。

 そして、その拾った龍皇神を担当を科学者に任せる。

 科学者は龍皇神を改造し、自分たちの国の兵器にしようと目論見、龍皇神の研究をした。

 龍皇神を扱うために、はじめはその機能などを徹底的に調べて、マニュアルによる遠隔操作を主に、自動で起動しないようにし、武装していない人間も襲わないようにした。

 そして、その龍皇神は「ゲキ」と名付けられて、国の人々からも活躍を期待されていた。

 そして、ゲキの暴走の危険性を徹底的に排除したところで起動のテストをし、問題もないと見て、実戦投入として最初に国側の不利となっている戦場へと向かわせた。

 そこでゲキは戦場にてどんな兵器の攻撃にもどの方向からでも対応できるほどの機敏性を見せて、大活躍をする。

 しかし、ゲキの様子は次第に狂いはじめ、遠隔操作も利かなくなり、暴れだしてしまう。

 そこで、緊急停止する為に遠隔で動力を強制停止させるも、それでも動き続けていたが、ゲキを冷却ガスによって冷やすことで完全な暴走から停止させた。

 その後、機能停止したゲキを調べるために、回収し、解体をすることになる。

 そこで、ゲキの中身を見た途端に複数の研究者は青ざめ、その中には動物の一部が形がわかるものから、どの動物のものかはわからないものまであったが、そのゲキの一部となることで無理やり生かされていた動物であったもの達は今も蠢いてるのである。

 これには担当を任されていた研究者も、こんなものを作って滅びた国がどうかしていたと思い、動物達の一部をゲキから外して、それを埋葬し、安らかに眠るように祈った。

 その後、ゲキの一部に動物達の一部を使っていたパーツも、機械へと変えることによって動物たちの怒りも収まり、暴走する危険も無くなったと思われていたが、その「龍皇神ゲキ」自体は、封印されることとなり、後にその国では封印された龍皇”神”の代わりとなる龍神”皇”と呼ばれる動物ではなく、人間を改造することによって、兵器としての役割を任せるという研究がされており、その封印されていた「龍皇神ゲキ」の技術を応用することで、人間は神のような皇帝になれるということを目指していた。

 しかし、まだゲキの頭脳部分であるネコの脳は隠蔽されてしまい回収されておらず、まだ憎しみが残っていた。