電子版黒歴史ノート

愛と誠実のカンパニュラ(完結済)

おおざっぱな時系列 すべての終わり編3 (A13章、B13章、C8章 見てきた悲しみの数だけ怒りがある)

~その後、創造神は集まって、閻魔龍との決戦に挑む。

 閻魔龍との戦いの前にシオンは問いかける。

「何故、世界を滅ぼそうとするのですか?」と

 それに対して、閻魔龍は答えた。

「悲しいことが二度と起こらないように世界を何もないほど破壊しつくさないとならない」と

 対し、コスモスは「世界は絶対に悲しくはない、悲しいのはそれに抗えない者である」と言い、ルナも「私も世界を諦めてしまうのが一番悲しいと思える」と便乗をし、ジェネシスは「自分の住む星はすべての生命が争わずに生きている」と答えた。

 シオンもジェネシスの住む星と同じようであると答えるも、閻魔龍はすかさずに

「今もお前がしてるように支配をする者の圧力によって言葉や力を封じられた悲しい生物がいるではないか」と激昂し、「全てが無駄で、全ては悲しいだけに存在する」そう答えすぐさま自分を縛り付けるような能力を持ったジェネシスに向けて襲い掛かる。

 

 ジェネシスは完全防御の姿勢をとっていたが、閻魔龍の巨体さゆえか体当たりが正面からあたったことにより、大きく吹き飛んでいくことによって弱体効果を受けていた閻魔龍は効果の範囲外になってしまった。

 そして、ルナは回り込み、閻魔龍の翼を切り刻もうとするも、かすり傷にしかならない。

 そしてシオンは正面から閻魔龍と取っ組み合い、力勝負では弱体化を受けてない閻魔龍をも凌ぐほどであったが、閻魔龍の長く鋭利な尻尾による打撃を受け、横の方向へと大きく吹っ飛ばされてしまう。

 コスモスはダメージこそ受けてないものの、閻魔龍の身体には傷一つもつけられずにいた。

 

 まるで創造神が束になっても、敵わない強大さに何もできずにいるのかと思えたが、そこに一つ、あの黒い者によって急遽、D世界の神獣として舞い降りた存在がいた。