電子版黒歴史ノート

愛と誠実のカンパニュラ(完結済)

おおざっぱな時系列 月の最後、死神の器(A19章)

━━━━時は3018年のA世界、人間たちは特殊能力を持った超人種を恐れ、国際社会は超人を排除しようとしていた。

 自らの家族すらも謎の存在によって絶えた後に一人となったルナが日々戦い、心を擦り減らしていた。

 ルナは生き延びるために隠れ、自身を排除するための追手が来るたびに撃退するという繰り返しの毎日の中で安息の地、食糧も得られずにいた。

 人々は国際社会が敵とするルナに対して食料を譲る気もないが、ルナは強奪してまで食料を得ようとはしなかったが、空腹による身体能力の低下は著しい。

 そこに追手が現れるもルナは弾丸すらよけることも出来ず、被弾してしまう。

 しかし、不死身の体のルナにはいくら傷がつこうとも死ぬことはなく、弾切れによって追手達は一時撤退を強いられるようになるが、飢餓状態にいたルナは遂に追手を食い殺した。

 しかし、正気に戻った瞬間にルナはその事実に耐え切れずに、自らの生きる希望を失い、不死身の体を拒み、魂が消滅しようとしていた。

 だが、ルナが死ぬことは神獣が許さなかったために、ルナの肉体と魂を維持するために、ルナの中にいた神獣が自らの器に選び、受肉する。

 そうして、ルナであったものは姿が変わり、神獣として生まれ変わることになった。

 

 しばらくして、ルナであった者はサリエルと名乗り、その後も世界と戦い続けていた。